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執筆者の写真nagaoka shinya

天童東幼稚園/天童しぜん幼稚園

更新日:2020年10月18日



クライアントワークとしての建築写真。


住宅でも、店舗やどのような施設でも、その「美しさ」は抽象的なものではなく、デザイン(設計)力と施工力がつくり出す、具体的な機能と性能を指すものです。そしてそれは、翻って、住む、過ごす人々の心身の健やかさや感情までも左右します。


建築写真の素晴らしい「作品」は数多あります。一方で、私自身が撮りたい、または撮ろうとしているのは、明確な目的と役割を持った有機的な空間のありようや、難易な工事をもものともしない高度な技術、丁寧な仕事など、つまり建築家(設計者)とビルダー・工務店(施工者)の思いを、どれだけクリアに伝えられるか。


たとえば、横長のパノラマ写真2点は、シフトレンズで撮影した数枚の写真をスティッチング(合成)して繋げています。こうすることで、建物の全体像、つまり先に書いた空間の連なりを無駄なく見せることができます。


単にトリミングしただけのパノラマ写真とは、解像度が圧倒的に違います。長辺で13,000ピクセルを超えます。納品データはすべて6,000ピクセルにリサイズしますし、WebサイトやSNSでの使用、2L判程度のプリントなら1,000ピクセルもあれば十分ですが、いざ展示会で大型パネル化するなどのニーズに応えられます。

もちろん、本記事のように小さいサイズで使う場合でも、解像感や精密さを感じてもらえることでしょう。


結果として「美しい」写真に仕上がったなら、建築という大きなプロジェクトに関わった施主、設計者、施工者それぞれの想い、撮影のご依頼に、少しでも応えることができたのではないかと安堵します。


■設計:株式会社シェルター/施工:株式会社市村工務店

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